ビューガーデン
明治29年、紫波町旧水分村に生まれました。嘉藤治は、賢治と同年生まれで、若いころから詩的感性を持っていて、学生時代から多くの詩作や教育論文を、「藤原草郎」というペンメームで新聞や同人誌で発表しました。文学や音楽など、さまざまな才能があった嘉藤治ですが、その生涯は、親友・ 宮澤賢治 を追い続けたものでした。
東根山の山裾にあり、はるか東に早池峰山を望み、眼下には北上平野の田園風景が広がります。もとは牛の放牧地だった土地を、宮沢賢治の親友「藤原嘉藤治」が賢治の思想を背負って開拓した土地で、広大な芝生広場や遊びの森などがあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
町の中心部にある紫波城山公園は4月中旬から約2,000本の桜が咲き誇る、花見の名所。満開の頃には、標高180mほどの城山が淡い桜色に染まり、遠くからでもそれとわかるほどです。園内には、宮沢賢治の詩碑、岩動炎天の鯨丁句碑、野村胡堂の歌碑、紫波町名誉町民の菊池寿人・須川長之助の顕彰があります。
城山公園(愛の神社)
平成28年3月9日、紫波町日詰地区所在の「平井家住宅」 6棟が国の重要文化財に指定されました。平井家住宅は、平井家の居宅・店舗として大正10年に完成し、新築の祝宴には時の首相、原敬も訪れました。平井家住宅が重要文化財に指定されたことで、町内の国指定文化財は 「勝源院の逆ガシワ」 「山屋の田植踊」 に次いで3件目、建造物としては初めての指定となりました。
童謡「たきび」の作詞者として知られる巽聖歌は、本名野村七蔵(のむらしちぞう)で、紫波町の名誉町民。童謡雑誌「赤い鳥十月号」に巽聖歌のペンネームで発表した詩(少年詩)「水口」が北原白秋に絶賛され、後に北原白秋に師事し、佐藤義美・与田凖一と並び称されました。
巽聖歌 歌碑
小高い丘にたたずむ銀傘の館、野村胡堂・あらえびす記念館。 近くに清流北上川が洋々と流れ、北に岩手山が悠然とそびえ、西には生家が眼下に眺望できる景勝の地に建築されています。「野村胡堂」、「あらえびす」の著書をはじめ、数多く蒐集されたレコード、書籍、書画等貴重な文化遺産を長く保存し、文学・音楽等の振興に資するため、平成7年6月に開館いたしました。