一般社団法人紫波町観光交流協会

白山館遺跡

白山館遺跡 はくさんだていせきだていせき

1.赤沢地区の城館

 赤沢地区は11カ所の城館があり、紫波町内でも城館の密集地帯である。時代的に同時代に存在したとも限らないが、それにしても中山間地で、平坦部の農地が少ない場所に城館が多い。赤沢川の上流域には金山が存在し、流路から今でも砂金が見つかることもある。この川は平泉時代に砂金の宝庫だったことは容易に想像される。また平泉からの東海道(あづまかいどう)は赤沢を目的地にしていたという。当時の名残として白山神社の麓には薬師堂があり、藤原清経(清衡の父親)の母の墓と言われる供養塔がある。かって付近には蓮花寺があり、磨崖碑や毘沙門天(正音寺に保管)も残っている。地域的には白山神社のある音高山(白山館)をランドマークとなっている。加賀館跡(現在はぶどう園と墓地)は地区の中心にあり、そこに立つと、赤沢の中心部が一望の下に見える。

 地域最大の山城、赤沢館と的場館が赤沢川下流域や、南からの進入路を押さえている。的場館の付近には源義経ゆかりの判官堂(義経神社)がある。北には梅ノ木館、田村館などが進入口を押さえている。東の金山地帯の守りとして舟久保館がある。ただ、遠山館、高間館、星川館など遺跡地図には存在するが城館の痕跡を残していないものもある。これらは表面に残る痕跡は見られないが、立地場所は街道に沿った、要衝の地にある。土塁や郭を持たない居住空間(必要なときに防御やバリケードを施す)としての館だけであったのかとも考えられる。詳しい調査が望まれる。赤沢川の上流域である東の方向には金山があり、さらに早池峰山に続く道がある。そこを守るように舟久保館がある。近くには舟久保洞窟があり、縄文人の生活の痕跡が残っている。そこから山を越えると、山屋地区への道が通っている。その行き着いた先に、山屋館があった。道路の建設により壊され、現在は発掘報告書により詳細を知ることができる。次回以降、赤沢地区の城館を紹介します。

2.白山社館 紫波町赤沢字田中

 旧釜石街道が通る赤沢、その中心部に位置する音高山は、山上に白山神社が鎮座し、山麓に七仏薬師像が安置されている薬師神社(薬師堂)が祀られている。比高は100m余、山頂に近いほど鋭くせりあがり、低丘陵地帯にあって独立丘のごとく抜きんで、赤沢のランドマークとなっている。この音高山に山城(館)の遺構が確認された。

 現況、作業道や車道に削られ分断されているが、白山社拝殿の背後に、幅5m、深さ1.5mの二重堀切が残り、東西29m、南北39mの境内地を下ると、斜面を半周する幾段かの腰曲輪、あるいは帯曲輪の残片が認められる。一部は堂舎を画する結界の転用とみられ、往昔の神域が城塞化されたと見られる。さらに参道の登りロを隠すように、薬師堂の東側面に下りる枝尾根も、二本の堀切で区画した曲輪群が築かれている。幅7m弱の細尾根を削平した櫓または物見台の縄張で、白山神社側の前衛を担った外曲輪(出丸)か堡塞とみられる。これらの遺構は、この地が神域をも巻き込む、軍事的緊張の時代にあったことを物語っている。

 一方、赤沢は紫波東部の金山地帯にあり、赤沢川上流には繋金山をはじめ船久保、女牛、御蔵山、漆山などの諸金山が藩政期に隆盛した。この中には、戦国期まで遡る古い露天掘方式をとった採掘跡も残っている。また周囲3km内外に、赤沢氏の拠ったとされる赤沢館ほか、五ヶ所の中世城館が存在し、鎌倉時代に北上川東部へ扶植した川村氏支族の関与も考えられる。白山神社別当遠山家の家伝に、文明2年の事として、大迫氏一族の夜襲のため社殿が神宝・古記類とともに焼失したとあり、また『志和軍戦記』には戦国期斯波氏の旗下に赤沢鉄弥なる名も出てくる。いずれも史料的価値に疑問はあるが、斯波氏時代の赤沢郷の有力者を、「家伝」と「赤沢氏」に仮託し伝えたものであろう。宗教勢力も武力を持ちえた中世、寺社仏閣が武装化した例は、全国的に慶長年間まで見受けられる。この音高山の神域を城郭化した築城主も、堂主・座主などと呼ばれる宗教勢力であったか、あるいは、山岳寺院を庇壊した武家勢力か、また郷民が自衛のため立て龍もった「村の城」であった。

 今後、山岳寺院と城郭、および郷村の支配構達を考える上で貴重な遺構といえる。なお「白山社館」の名称は、『篤焉家訓』の寺社本末支配に出て来るもので、これをとって館跡名とした。

 以上の文章は白山神社の宮司の家系でもある、故遠山英志さんが盛岡タイムスに連載した随筆をまとめた「伝承の周辺」(ツーワンライフ社)に掲載された文章を載せました。紫波町図書館にもあると思いますので興味のある方は是非お読みください。縄張り図を書かれた、室野さん(盛岡市教育委員会)、高橋さん(盛岡の城郭研究家)、古沢さん(赤沢の城郭研究家)の方々です。本に掲載されたものを引用しました。

歴史・文化 他のページを探す

【紫波町の歴史】

原始
縄文中期
西田遺跡 舟久保洞窟

古代
安部氏時代
安倍道跡 日の輪・月の輪形遺跡 高水寺遺跡 【標柱】日の輪月の輪形遺跡 善知鳥館跡 千手観音堂 黄金堂

中世はじめ
奥州藤原氏時代
赤沢薬師堂/七仏薬師 赤沢判官堂/義経神社 大荘厳寺跡 五郎沼 五郎沼経塚跡 【標柱】五郎沼遺跡 【標柱】大荘厳寺跡 【標柱】五枚平金山跡 【標柱】北日詰城内Ⅰ遺跡 【標柱】南日詰大銀Ⅱ遺跡 【標柱】南日詰小路口Ⅰ・Ⅱ遺跡 【標柱】樋爪館跡 山屋経塚跡 樋爪館跡/比爪館遺跡 弥勒地館遺跡/経塚跡 大銀遺跡 五郎沼遺跡 /古代蓮の池 伝蓮華寺廃寺跡 赤沢福宝薬師堂/木像七仏薬師如来立像 正和元年磨崖碑 嶋の堂観音

中世
斯波氏時代
箱清水石卒都婆群 城山公園・高水寺城跡 土舘源勝寺跡 【標柱】五郎沼経塚跡 【標柱】延文六年供養碑 【標柱】大卷館跡 【標柱】牛ノ頭館遺跡 【標柱】佐比内城跡 【標柱】久々館遺跡 【標柱】北条館遺跡 稲藤(フクベ)館遺跡 機織館(彦部館)遺跡 牛ノ頭館遺跡 金田館遺跡 犬吠森館遺跡 星山館遺跡 栃内館遺跡 北条館遺跡 勝源院の逆ガシワ 長岡城跡 佐比内城跡 大巻館(河村館)跡 片寄城/柳田館遺跡 山王海館跡 白山館遺跡 是信房墓所

近世
南部氏時代
不動明王絵像碑 金山跡/キリシタン 八戸藩志和代官所跡 藩境塚 八戸藩志和代官所跡

近・現代野村胡堂記念館 平井家住宅 野村胡堂生家

【遺跡・文化財】

人物野村胡堂記念館 名誉町民 野村胡堂 名誉町民 村谷永一郎 名誉町民 巽聖歌 名誉町民 橋本善太 名誉町民 須川長之助 名誉町民 菊池寿人 名誉町民 中村直

神社愛宕神社 堤嶋神社 百沢神社 館森神社 熊野神社(佐比内) 白山神社(赤沢) 青麻神社 山祇神社(山屋) 八坂神社(東長岡) 十二神薬師神社 走湯神社 木宮神社 志賀理和氣神社 五郎沼薬師神社 八幡神社(南日詰) 八坂神社(南日詰) 岩手山神社 八幡神社(平沢) 蜂神社 熊野神社(下松本) 水分神社 志和古稲荷神社 志和稲荷神社 志和八幡宮 新山神社 山祇神社(片寄) 白山神社(片寄) 八幡神社(片寄)

寺院円明山常光寺 松嶋山江岸寺 法廣山正音寺 近城山長徳寺 養竜山高金寺 石森山正養寺 立福山鳳仙寺 石森山本誓寺 久保山長岩寺 法王山善念寺 和融山蟠龍寺 光明山来迎寺 長広山勝源院 青竜山廣澤寺 阿吽山覚王寺 高木山光円寺 連台山極楽寺 欣求寺 慈眼院 長亀山願圓寺 蓬莱山隠里寺 憶念山稱名寺

城館城山公園・高水寺城跡 稲藤(フクベ)館遺跡 機織館(彦部館)遺跡 牛ノ頭館遺跡 金田館遺跡 犬吠森館遺跡 星山館遺跡 栃内館遺跡 北条館遺跡 樋爪館跡/比爪館遺跡 長岡城跡 佐比内城跡 大巻館(河村館)跡 善知鳥館跡 片寄城/柳田館遺跡 新山周辺の城館群 白山館遺跡

史跡・遺跡等西田遺跡 赤沢薬師堂/七仏薬師 安倍道跡 日の輪・月の輪形遺跡 赤沢判官堂/義経神社 大荘厳寺跡 五郎沼経塚跡 箱清水石卒都婆群 土舘源勝寺跡 不動明王絵像碑 金山跡/キリシタン 八戸藩志和代官所跡 藩境塚 野村胡堂記念館 高水寺遺跡 平井家住宅 舟久保洞窟 金田館遺跡 山屋経塚跡 弥勒地館遺跡/経塚跡 山王海館跡 大銀遺跡 千手観音堂 是信房墓所 野村胡堂生家 船久保洞窟 川原毛瓦窯跡 不動明王絵像碑 土舘源勝寺跡 志和稲荷街道跡 東長岡永仁三年碑 箱清水石卒都婆群 赤沢石卒都婆群 金田石卒都婆群/金田館遺跡 西田遺跡 五郎沼遺跡 /古代蓮の池 五郎沼経塚跡 南日詰小路口Ⅰ・Ⅱ遺跡 南日詰大銀Ⅱ遺跡 大荘厳寺跡 伝蓮華寺廃寺跡 赤沢福宝薬師堂/木像七仏薬師如来立像 正和元年磨崖碑 八戸藩志和代官所跡 村井権兵衛屋敷跡 黄金堂 嶋の堂観音

標柱【標柱】五郎沼経塚跡 【標柱】五郎沼遺跡 【標柱】延文六年供養碑 【標柱】大荘厳寺跡 【標柱】大卷館跡 【標柱】牛ノ頭館遺跡 【標柱】佐比内城跡 【標柱】五枚平金山跡 【標柱】日の輪月の輪形遺跡 【標柱】久々館遺跡 【標柱】北条館遺跡 【標柱】北日詰城内Ⅰ遺跡 【標柱】南日詰大銀Ⅱ遺跡 【標柱】南日詰小路口Ⅰ・Ⅱ遺跡 【標柱】樋爪館跡

民俗芸能遠山田植踊 山屋田植踊 彦部田植踊 岡田田植踊 桜町田植踊り 赤沢神楽 稲藤神楽 星山神楽保存会 南日詰大神楽 彦部大神楽 沢田大神楽 中陣大神楽 平沢鹿踊 春日流紫野鹿踊 宮手鹿踊 四ツ堰鹿踊 二日町鹿踊 紫波権現堂さんさ踊り 舟久保さんさ踊り 日詰かじ町さんさ 犬吠森念仏剣舞保存会 蔭沼奴踊

天然記念物勝源院の逆ガシワ 大峯のカリン サワラ オオモミジ ナラカシワ ケヤキ群 志和稲荷の大スギ群 シダレザクラ モウソウダケの群落 シラカシ 南面の櫻・ヒガン櫻群 ケヤキ アサダ カシワ イロハモミジ ツバキ シダレアカマツ スギ群 御神明のカツラ

周辺の施設(紫波東部)

長岡地区 ウォーキングコース体験

地域への愛着を育み、地区内外の人びとの健康づくりと地域資源を紹介しようと、長岡全域をウォーキングエリアとして8つのコースを設定しました。

詳細を見る

ルート396長岡食べる・買う

地元産の果実類が豊富。店内は長岡の里の恵みであふれている。

詳細を見る

産直センター大巻食べる・買う

とれたての農産物のほか、南部小麦で作った蒸しパンやおやきなども人気。季節によって切り花も。土曜、日曜、祝日のみ営業。

詳細を見る

産直センターあかさわ食べる・買う

「道の駅紫波」内。りんごやブドウなどのフルーツや新鮮野菜を安く販売。隣にはレストラン果里ん亭がある。

詳細を見る

紫波ふる里センター食べる・買う

ブドウやりんごなどの果物類が豊富。イベントも盛りだくさん。レストランブドウの樹(10:00~16:00。冬季は曜日限定営業)併設。

詳細を見る

彦部産直 楽々(らら)食べる・買う

野菜や果物の他、天日干しで自然乾燥させた「はせがけ米」が人気。春には付近で採れた山菜が豊富に並ぶ。

詳細を見る

紫波フル-ツパ-ク体験工房(要予約)食べる・買う

ここ紫波の食材であなたの作りたいをかなえます。ピザ作り、そば打ち、ソ-セ-ジ、タルトなど町内の農産物を使った手作り体験ができます。 農楽交流館では、バ-ベキュ-も楽しめます。その他高級ぶどう狩りや、サクランボ狩り、園内遊歩道散策も楽しめます。

詳細を見る

道の駅紫波 【紫波町物産館】(レストラン果里ん亭 併設)食べる・買う

紫波町ならではの食品や工芸品。お土産・ご贈答に最適な県産品が盛りだくさん。 岩手に来た、紫波町に来た思いを残せるおススメのお店です。

詳細を見る

café cloudy-coco-land(クラココ)食べる・買う

コーヒーは秋田県潟上市のカフェ・ブレンナーさん焙煎の豆、ハーブティーは、雫石町のティースプーンさんの茶葉を使用しています。 こだわりのコーヒ-の芳醇の香りに、音楽を聴きながら、心地よい空間でおすすめのチ-ズケ-キを味わってみませんか。

詳細を見る

レストラン果里ん亭食べる・買う

のびやかな農村風景にたたずむ紫波自慢の味処。地元の食材を使った美味しい料理を食べられます。物産コ-ナ-もあり地酒や陶器、お菓子や民芸品などのお土産も購入できます。

詳細を見る

紫波フルーツパーク 紫波ワインツ-リズム(要予約)食べる・買う

「自園自醸ワイン紫波」のワイナリ-ではみなさまにワインをもっと気軽に楽しんでいただくためのワイナリ-見学を開催しています。 お気軽コ-ス ワイナリ-見学+ブドウ畑見学+ワイン試飲 お土産ワインつき 1,000円(税別) 満足コ-ス ワイナリ-見学+ブドウ畑見学+ワイン試飲;+ランチ お土産ワインつき…

詳細を見る

ふる里レストランぶどうの樹食べる・買う

地元のお母さんが組合を作り、運営しているレストラン。農家レストランの先駆けと認められ、平成12年に農林水産省農産園芸局長賞を受賞しました。町内の特産品を利用しつつ、手作りの美味しい料理を提供することを心掛けております。

詳細を見る

野村胡堂・あらえびす記念館観る

野村胡堂・あらえびす記念館 銭形平次捕物控をはじめ膨大な作品を執筆した胡堂の生涯を総合的に展示した記念館 あらえびすが愛したレコ-ド音楽を楽しむことが出来ます。

詳細を見る

船久保洞窟観る

洞窟 船久保洞窟 (見学要予約) 紫波町東部から花巻市大迫町にかけて広がる石灰岩の層の最も北側に位置する、奥行き約176m、高さ6mほどの、横穴石灰銅。洞窟の奥には美しい鐘乳石がつらなる、約立方50mの広さの空間があります。ここから縄文後期から晩期にかけての土器などが出土したことから、先住民族の住…

詳細を見る

紫波ローズガーデン観る

道の駅紫波から車で3分、北側に雄大な岩手山・南側に葡萄畑と田園風景を見渡せる丘陵に広がるバラ園です。 園内には約610種1,500株以上のバラを植栽しており、年2回(6月上旬〜7月中旬、9月上旬〜10月下旬)開催するバラ祭り期間中に一斉に咲き乱れます。 南フランスを彷彿させる異国情緒漂う特別な空間で…

詳細を見る

twitterシェアボタン
fecebookシェアボタン
LINEシェアボタン